嘗ては、子供を喰らう鬼だった鬼子母神だが、お釈迦さま
の御蔭で、今では「子どもを守る神」となった。



また「鬼の文字」からも、「角」がとれている様子が判る。

八重咲きする花柘榴の品種「八重石榴」(ヤエザクロ)


鬼子母神の境内には、必ずザクロが植栽されている。

和名 : ザクロ (石榴・柘榴)
学名 : Punica granatum
科名 : ミソハギ科(ザクロ科)
分布 : イラン東部〜西南アジア 
 

 「石榴」(ザクロ)は、甘酸っぱい味と、熟せば裂開する果実で知られる果樹。種子は、「ガーネット」(紅榴石)の様な、綺麗な「外種皮」に被われます。

 日本には、平安時代に渡来したとされます。中国では、「ザクロ」の果実に「種」が沢山出来る事から、「子孫繁栄」の意味で、「婚礼の宴席」に添えられる事もあります。

 「ザクロ」には、興味深いお話が御座います。千人の子を産み、安産・育児等の神である「鬼子母神」は、天女の姿をし、左手には赤子、右手には吉祥果(多くは石榴)を持ち、法華経を守る神として知られます。

 しかし、嘗ては「鬼神の姿」をして、他人の子供を食べたそうな…。其れを見たお釈迦様は、鬼子母神の「末子」を隠してしまいます。鬼子母神に、子供を返してほしいと悲願しました。

 この時、子を思う親の心を知り、子と共に仏教に帰依した鬼子母神は、「子供を守る神」となりました。

 「石榴」の味は、「人の肉の味」と云われるのは、「もし、人を食べたくなったら石榴を食べなさい、香りと味は其れと同じ」と、お釈迦様が諭した所に由来するようです。

 とても恐いけれど、ちょっと不思議なお話ですよね。(^-^;
 

平成13年5月・20年10月 清澄公園、雑司ヶ谷、夢の島、他
撮影者:梅本浩史