緑の絵画館   
和名 : トビカズラ(飛葛)

別名 : アイラトビカズラ
中国名 : 常春油麻藤
科名 : マメ科
学名 : Mucuna sempervirens
分布 : 長崎県佐世保市時計島(2000年に発見)、
熊本県山鹿市菊鹿町、中国大陸(中南部)


 「飛葛」(トビカズラ)は、とても変わった雰囲気の花を咲かせるマメ科の蔓性木本。日本では、九州のごく一部に自生するのみです。

 トビカズラの花は、深く暗い印象を持つ、「黒紫色」の大きな「蝶形花」で、巨大な「房状」に連なって開花します。遠目から見ると、花と云うよりは、大きな果実が「ブドウの房状」に実っている...そんな印象です。

 トビカズラは、古くは、伝説の霊華「優曇華」(うどんげ)と呼ばれ、「霊験あらたかな花」でも知られました。

 その昔、「源平合戦」の際に、「観音様」がトビカズラに姿を変えて飛来したとする伝説や、焼き討ちされた際に「観音様」が飛翔し、トビカズラに移って「難」を逃れた伝説なども、残されています。

 一方、「開花すれば国家的事変が起こる...」とか、「花を目撃したものは、たちどころに、観音様の神罰があたる...」など、やや「不吉な花」として恐れられた話も聞かれます。実に、興味深い植物ですね…。

 熊本県菊鹿町の相良地区にあるトビカズラは、推定樹齢千年を超える古株で、国の特別天然記念物として保護されています。 (^_^=)


H22年5月14日  高知県・牧野植物園 
撮影者:梅本浩史
      

↑ トビカズラの「蝶形花」は、「黒紫色」の独特な色彩を放つ

   ↑ 高知県「牧野植物園」の「トビカズラ」の様子
   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「トビカズラ」