和名 : アカメガシワ(赤芽槲・赤芽柏)
中国名 : 野梧桐
別名 : 飯盛葉(メシモリバ)、五菜葉(ゴサイバ)、飯盛菜、他
科名 : トウダイグサ科
学名 :Mallotus japonicus
分布 : 本州〜沖縄、中国南部、東南アジア、他


  「赤芽柏」(アカメガシワ)は、日本の暖地に広く分布する、お馴染みの落葉樹。身近な空き地や林縁、林内のギャップ、山林の土壌崩壊地などに、若い枝葉を広げます。

 アカメガシワを観察すると、色んな不思議が見られます。芽吹きの頃には、「真っ赤な新葉」が見られ、触ると「星状毛」が密生して、ふかふかしています。

 赤い新葉は、まだ細胞が「未熟」で、春の「強い陽射し」(紫外線)から、「葉緑素」や「柔らかい葉」を、「色素」によってガードする為。亦、「星状毛」(トリコーム:毛状体)で表面を被うのは、小さな蛾の幼虫やハムシなどに食べられない為の工夫なのです。


 葉の「基部」を見てみると、「蜜」を含んだ小さな器官「花外蜜腺」が見られます。若い蜜腺には、「蟻たち」が忙しなく集まります。(^-^=

 葉っぱを「触って」いると、粘りのある「極小さな粒」がくっつく事があります。此れも、栄養分の詰まった「蟻・誘引物質」の一種とされます。

 どちらも、大切な「葉っぱ」を、「害虫」に食べられないよう、「蟻たち」に守ってもらう為の工夫なんです。とっても驚きですよね。


平成17年7月9日・18年6月17日  熱海市、神戸市、芝離宮庭園、他
撮影者 梅本浩史

 アカメガシワ 熱海にて

沿海地から山林まで、様々な場所に進出する
「パイオニア・プランツ」(先駆樹種)の一種

アカメガシワ 樹皮
アカメガシワ 芽吹きと紅葉 アカメガシワ 葉
アカメガシワ 花
アカメガシワ 樹形

主幹は、途中から太く分岐し、枝張りのある樹形になる。
樹皮表面は、「マスクメロン」の様な「網目模様」が入る。

アカメガシワ 若い実
アカメガシワ 花外蜜腺

葉の基部にある「花外蜜腺」と、その蜜をなめる蟻さん

 

葉っぱに付着している「粒状分泌物」は、モチモチと粘る


沖縄方面では、「ヤンバルアカメガシワ」(Melanolepis multiglandulosa)等も見られる。撮影地:西表島

アカメガシワの成分は、古くから薬効が知られており、
現在でも、胃腸薬や整腸剤などに配合される。