和名 : ムクゲ (槿、木槿)
学名 : Hibiscus syriacus
科名 : アオイ科
原産 : 中国


 「ムクゲ」(槿)は、中国原産のアオイ科の落葉樹。東南アジアからインド方面にも、広く分布する花木です。

 お隣の国・韓国(大韓民国)では、国を象徴する「国花」に指定されています。韓国では、「無窮花」(ムグンファ)と呼ばれ、最も親しまれ、愛されて来た花木と云われます。

 韓国の人々にとって、ムクゲの花とは「散っては、また咲く」、逞しき生命力と、粘り強さを湛えるもので、尊ぶべき心の花。

 しかし、最近では、韓国の若い人々の関心は薄く、また「国花」としての認識も、年々希薄化する一方だと云われています。


 日本では、平安期には既に渡来していたとされ、茶花や庭木、街路樹としても馴染みの深い花です。日本や中国では、「一日花」の印象が強く、「儚さ」や「移ろい易さ」と云うイメージがあります。

 実際には、数日咲く花なのですが、すぐに落ちてしまう繊細な印象は、今でもまだ強いと思います。


H20年8月〜9月 小石川植物園、薬用植物園、日比谷公園、他 
撮影者:梅本浩史
ムクゲ 花
ムクゲ 樹皮
ムクゲ
ムクゲ ムクゲ

 ↑ ひと口に、「ムクゲ」と云っても、様々な表情を持ち、その種類も多数あって、大変興味深い。

一重咲きで、花の中心に、赤い紅が入るものを「宗丹木槿」と呼ぶ。千利休の孫である宗丹が好んだ花とされる。



◆ 「道の辺(べ)の 木槿(ムクゲ)は 馬に喰われけり」   松尾芭蕉

◆ 「それがしも 其の日暮らしぞ 花木槿」           小林一茶

   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「ムクゲ」
  緑の絵画館