ハナイカダは「雌雄異株」なので、雄木に咲くのは「雄花」のみ。 


   こちらは、雌木の葉の上に咲く「雌花」。後に果実が生る。



和名 : ハナイカダ (花筏)
別名 : ママッコ、ヨメノナミダ、ツクデノキ

学名 : Helwingia japonica
科名 : ハナイカダ科(ミズキ科)
分布 : 北海道〜九州、中国など


 「花筏」(ハナイカダ)は、山地の林縁や沢沿いなどで、よく見られる落葉低木。細い幹を、根元から何本も出して、叢生します。

 葉っぱの上に、ちょこん♪と、お行儀よく咲く花や、果実の様子は、まさに「筏」(いかだ)に乗っている様な姿ですね。 (^-^

 ハナイカダの若い葉っぱは、「山菜」としても知られます。天ぷらや、炒め物などにして食べられる他、真っ黒く熟した実は、「果実酒」に利用できますよ。

 別名の「飯子」(ママッコ)は、本種の葉を、葉野菜としてご飯に焚きこむ「菜飯」(なめし)に利用する事に因みます。

 尚、 「嫁の涙」(ヨメノナミダ)なる、意味深長な別名もあります。その昔、殿様の使いの者から、「葉に実のなる木」を見つけてくるよう命じられた、若いお嫁さんがいたそうな。

 お嫁さんは、夜遅くまで山中を必死で探したが、どうしても見付かりません。其の悔しさから「涙の一粒」が足元に落ち、月で光ったその「涙」は、木の葉の真ん中で「真珠」のように輝いた...と云う、民話があるそうですよ。


平成21年4月28日・6月30日 新宿御苑、皇居東御苑、他
撮影者:梅本浩史
日本的情緒漂う、優しい花色  サラサウツギ