和名 : フクギ (福木)
学名 : Garcinia subelliptica
科名 : テリハボク科
(旧オトギリソウ科)
分布 : 沖縄、台湾〜フィリピン


 「フクギ」(福木)は、フィリピンや台湾、沖縄などに分布する常緑高木。沖縄方面では、「テリハボク」と同様に、よく見掛ける樹木の一つです。

 沖縄地方では、「台風」の通り道でもある事から、「防風林」や「屋敷林」、「防潮林」として列植されて来ました。また、火災時には「延焼防止」の効果も期待されます。本土の「銀杏」の役割にも似た「有用木」なのです。


 フクギの並木には、集落に木陰を作ると云う「緑陰樹」としての役割もあります。また、其の「樹皮」は、織物を「黄色」に染め上げる「染料」として利用されて来ました。

 フクギの樹皮で染めた「琉球紅型」(ビンガタ)の黄色は、琉球王朝時代、王家や士族だけが使用を許され、一般には「禁色」とされました。

 石垣島の環境NPOは、古くから沖縄の人々の歴史や生活と共にあった、此のフクギの景観を守ろうと、市民による植樹活動などを行っています。


H15年10月17日 沖縄県・宮古島 狩俣、他 
撮影者:梅本浩史
フクギ 花 フクギ 花

近年、生の果実でも日本国内に輸入出来るようになった「果物の女王」、「マンゴスチン」は、此のフクギの近縁種にあたる。

フクギ 並木

 ↑ 写真のフクギ並木は、宮古島でのもの。沖縄では、高級材となる「イヌマキ」と一緒に、列植しているものも見られた。

沖縄本島には、「備瀬のフクギ並木」と呼ばれる、美しい並木の名所がある。中には、樹齢300〜400年の個体もあると云う。

  緑の絵画館 : 私の植物図鑑  「フクギ」     
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