和名 : インドボダイジュ
(印度菩提樹)
別名 : 天竺菩提樹
(テンジクボダイジュ)
学名 : Ficus religiosa
科名 : クワ科
原産 : インド、東南アジア

 お釈迦様の「生涯」に関わる植物に、「仏教三大聖樹」と呼ばれる聖なる木があります。お釈迦様の「誕生」に関わる、マメ科の聖樹 「ムユウジュ」。お釈迦様の「入滅」に関わる、フタバガキ科の聖樹 「サラノキ」。

 そして、今回ご紹介するのは、お釈迦様が「悟り」を啓かれる時に関わる聖なる木 「天竺菩提樹」(インドボダイジュ)です。お釈迦様は、長い苦行の旅の末、一本の天竺菩提樹の下で、悟りを啓かれたと伝えられます。

 此の画像を撮影した「アユタヤ」は、タイの中部に位置する古都。世界遺産にも登録される広大な「遺跡群」を有します。此処には、嘗て世界中と貿易をしていた「アユタヤ王朝」が、華やかな文化を築いていました。

 しかし、16世紀頃から「ビルマ軍」と、地域の覇権を争い続け、1767年 アユタヤ王朝は滅亡してしまいます。以降、都はビルマ軍によって徹底的に破壊し尽されました。沢山あった寺院や仏像たちも、次々に破壊されて、頭部は持ち去られたと云われます。

 其んな中、破壊された「仏頭」の一つが、偶然にも「天竺菩提樹」の「根」に取り込まれる形で、今日まで残されたのでした。

平成16年10月 タイ中部・アユタヤ 「ワット・マハータート」
撮影者 : 梅本浩史

アユタヤのインドボダイジュ

人々の興亡の歴史を眺めながら 静かに瞑想する仏頭

 
  タイ・アユタヤ市の「ワット・マハータート」に佇む「仏頭」
  ビルマ軍に破壊されながらも、略奪されずに済んだ仏頭
  は、「天竺菩提樹」の根の中で、静かに微笑んでいます


インドボダイジュ 植栽

インドボダイジュ 葉
バンコク、ワット・プラケーオの中庭にも植栽される「天竺菩提樹」 左の「天竺菩提樹」の傍へ寄って「葉っぱ」を接写したもの
カンボジア インドボダイジュの気根

此の一枚は、カンボジアの「タ・プロム」で撮影した、遺跡に絡む「天竺菩提樹」の「気根」の様子。まるで、人の血管の様である。

   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「インドボダイジュ」
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