和名 : ハグマノキ (白熊木)
別名 : スモークツリー、ケムリノキ、カスミノキ
英名 : Smoke tree
学名 : Cotinus coggygria (syn: Rhus cotinus)
科名 : ウルシ科
分布 : 欧州南部、ヒマラヤ、中国


 「ハグマノキ」(白熊の木)は、まるで「煙り」の様は花姿と、卵の様な丸い葉が、とても印象的な落葉樹。

 ハグマノキの花を初めて見た人は、「あれっ?目が、かすんでしまったのかナ?」と感じてしまう程、とてもユニークな姿をしています。(^-^=

 日本では、「スモークツリー」の愛称で呼ばれ親しまれる、園芸植物の一つ。煙りの色も数種類あり、庭公園樹から、コンテナ植栽まで、植栽用途も広い樹種です。

 原産地の一つ、中国では、「黄櫨」や「煙樹」、「紅葉樹」等と書きます。中国では、古くは「染料」として用いた歴史があります。尚、日本では、「黄櫨」の名を、同じ科の「ハゼノキ」に充てていますね。

 唐の時代、ハグマノキの心材を用いて黄色く染めた服は、「高貴な色」として、「皇帝」のみが使用を許されていました。

 此の様式は、日本にも伝わり、「黄櫨染」の衣服は、「天皇陛下」以外の者の着用を禁止した「絶対禁色」とされました。

 
平成18年・21年6月上旬~下旬 札幌市・豊平公園、
木場公園、小石川植物園、他
撮影 : 梅本浩史



雨に濡れて、静かにうつむく、ハグマノキ。



 渋い赤葉の品種 「ロイヤルパープル」(Royal Purpule)

数mmほどの黄色い小花たちが、円錐状の花序に咲く。


花が散ると、開出毛の生えた花柄が、グ~ンと伸びてゆく。


ハグマノキの美しい若葉。倒卵形の葉で、葉縁部は全縁。


羽毛状の花柄の先端に、扁平な楕円形の果実が付く。


ハグマノキは、ウルシ科の落葉樹だけあって、晩秋に紅葉を迎えた姿は、美しい。果実からは、木蝋が採れる。

日本で使われる「黄櫨染」は、本種ではなく、ヤマハゼや、ハゼノキの樹皮・材などを用いて染めたもの。

尚、天皇陛下が「即位の礼」など、最も重要な儀式の際に着用なされる御袍を、「黄櫨染御袍」と呼ぶ。

  緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「ハグマノキ」(スモークツリー)