和名 : コウリバヤシの仲間
別名 : タリポットヤシ、タラジュ
漢字名 : 行李葉椰子
英名 : Talipot palm
学名 : Corypha umbraculifera
分布 : 熱帯アジア
 
 熱帯アジアを旅していると、色んなタイプの「巨大な植物」に巡り会います。ただ、其の中でも、此れまでに無い姿で驚かされたのが、此の「コウリバヤシ」の仲間です。葉っぱのサイズが、ただ事ではないのは ご覧の通りですが、此のヤシの大きな特徴の一つに、葉っぱを展開した状態での「葉張り」や「面積」の広さが、他を圧倒している事です...。

 行李葉椰子の「行李」とは、衣類などを入れる「籠」の事を指している様に、葉っぱは「籠」や「工芸品」などに加工されます。同時に、巨大な葉は 屋根や小屋などの建築材として用いられ、其の「樹液」は発酵させて「お酒」になります。

 其の昔、まだ中国で「紙」が発明されていない頃、インドの僧侶達は、此の「掌状の若い葉」を乾燥させたもの(貝多羅葉・ターラの葉)に大切な「経典」を記録していました。其処から、此のヤシには「多羅樹」の別名があります。
 
 日本のお寺などに植えられる、あの文字の書ける「タラヨウ」(モチノキ科)は、別名「葉書の木」とも呼ばれますが、お経を記録したコウリバヤシの特徴と似ている事から、「多羅葉・タラヨウ」と名付けられたと云われます
 
平成19年10月下旬 カンボジア
撮影者:梅本浩史
ビルのように聳え立つ、巨大なコウリバヤシの姿。ヤシの仲間では、最大の葉っぱを持つ。
葉柄の長さは、約6〜8mほどあります。其の先に付く「掌状葉」
は、直径4mくらいあり、屋根のようです。
葉柄には、まるで「ノコギリの歯」のような「黒いトゲ」が、整然と並びます。現地の人は、トゲヤシとも呼んでいた。
  緑の絵画館
   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「コウリバヤシ」