和名 : リョウブ
別名 : サルダメシ、ハタツモリ
学名 : Clethra barbinervis
科名 : リョウブ科
分布 : 北海道南部〜九州、
朝鮮、中国


 「令法」(リョウブ)は、暑夏の山地を賑わす白い花。

 開花した姿は、丁度、「白旗」が幾重にも積もったような光景から、万葉集では、「ハタツモリ」と称しています。

 「令法」の名は、平安期、飢饉などの食料難に備えた「救荒植物」として、葉を乾燥保存するよう「法令」で命じた事に由来する、との説が有名です。

 尚、「花材」として流通する「リョウブ」は、別種の「ヒメリョウブ」(コバノズイナ)を指す場合もある為、ご注意下さいね。

 自然の中では、よく若木が群落をなしている事が多く、仕事で山梨の樹海へ行った際、林縁部で一斉に開花する「リョウブ」の姿に、感動した思い出があります。(^-^

 リョウブは、幹肌が美しい為、床柱などに利用する他、良質の薪炭にもなります。また、「山菜」としても有名で、若芽を利用した「リョウブ飯」や、「天ぷら」、「おひたし」でも食べられます。

 木肌の特徴から、本種も「猿滑り」とか、「猿試し」と呼ばれる事があります。(^_^=


平成13年7月1日 都内 林試の森公園、鎌倉市 
撮影:梅本


  リョウブは、萌芽力がある為、株立ち状の樹形も多い。
  決して艶やかではないが、野趣に富んだ魅力がある。

果実は、先端が急に曲がった果柄に付き、丸っこい形状。


リョウブの葉は、枝先に集まって、輪生状に互生する。


花は、合弁の両性花で、穂状に集まり、白く垂れ下がる事が多い。葉には、鋭い鋸歯があり、葉柄はやや赤みを帯び易い。

花穂の姿が、丁度、「竜の尾っぽ」(竜尾・リュウビ)に譬えた所、此れが転訛して、「リョウブ」になったとする説もある。

  緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「リョウブ」