和名 : ムベ(郁子)

別名 : トキワアケビ
学名 : Stauntonia hexaphylla
科名 : アケビ科
分布 : 関東地方南部以西、四国、九州、沖縄
 (品種:シロバナムベ)


 「郁子」(ムベ)は、暖地性の常緑蔓性木本。皆さんにもお馴染みの秋の味覚、「アケビ」は落葉性ですが、本種は常緑性のアケビの仲間ですから、冬でもフェンスやアーチを葉で茂らせています。

 鎌倉などを散策していると、竹垣の上部にだけ本種を絡ませた、とてもお洒落な垣根も見る事があります。近年では、都市部の壁面緑化などにも、度々、採用されます。

 和名の由来は、天皇がムベの実を食して、「宜(むべ)なるかな」(なるほど、もっともだな)と発した事が、語源とも云われます。

 ムベの葉は、「掌状複葉」で、「常緑性」の為、成葉は厚く、深い緑色をしています。秋には、6p位の果実が「紅紫色」に熟しますが、アケビの果実のように「裂開」はしません。

 果実の味は、アケビよりも爽やかな甘さです。ご近所の露店などで見掛ける度に、「秋の味覚」として買っています。(^-^)


平成14年4月3日・20年  小石川植物園、日比谷公園、他
撮影:梅本浩史


 嘗て、「無病長寿の霊果」と珍重された、ムベの実。
 近江八幡市には、ムベに因む興味深い伝承が残る。
健康な老夫婦に「長寿の秘訣」を尋ねた天智天皇は、
霊果であるムベの実を賞味して一言、「むべなるかな」。
   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「ムベ」