緑の絵画館
和名 : シキミ

別名 : ハナノキ、コウノキ、シキビ
学名 : Illicium anisatum
科名 : シキミ科
分布 : 本州(東北南部以南)〜沖縄、台湾、中国

 お寺や墓地の何処かに、よく植栽されるのが「シキミ」。その枝葉を折ると「特有の香気」がします。其処から、「香の木」とも呼ばれます。

 神事には「サカキ」が用いられますが、墓前の供花としては本種を供える事から「ハナノキ」とも呼ばれます。しかし、昔は神事の「神花」として用いられ、京都では「火除け」として神棚に飾るなど「神花」の名残を残す「愛宕神社」などもあります。
 
 墓地などに植えられる事が多いのは、この香気を「獣」が嫌う事から、死者の遺体を守るという意味合いもあったようです。この樹皮や葉の乾燥粉末は、「抹香」や「お線香」に用いられ、木材は「数珠」などにも加工されます。
 
 名前の由来は、有毒の実から「悪しき実」へと転じたものや、四季に芽が出る事から「四季芽」とするものなど、諸説あります。
 
 よく中国の「トウシキミ」の実(八角、ダイウイキョウ)と誤認して、本種を食し「事故」が起きる事もあります。呉ぐれも、充分にご注意下さい。(有毒)

 
平成13年4月8日 文京区小石川植物園、所沢、他
撮影者:梅本浩史
シキミ (緑の絵画館)
シキミ
ハッカク (緑の絵画館) シキミの実 (緑の絵画館)

中華などで使う「八角」(左)と、「シキミの実」(右)は、見分けがつかないので、十分に注意すること!

イリシウム・フロリダナム

シキミの仲間、イリシウム・ヘンリー
(学名 : Illicium henryi)



シキミの仲間、イリシウム・フロリダナム
(学名 : Illicium floridanum )


   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「シキミ」