● 「特別養護老人ホーム」における「園芸福祉活動」記録  其の(2)
      

さて、活動においては、「特別養護の老人ホーム」であるがゆえの、様々な問題や制約も御座います。其処で、無理なく参加出来るよう、作業の内容と時間を、毎回細かく検討します。材料の品質管理、作業手順などに合った「事前準備作業」は、とても大切です。多様な資材と、植物材料に触れられる機会を演出する事も、時に大切です。


(※ 園芸植物による「アレルギー症状」、「中毒例」などの報告は、常に公的機関の情報サイトで調べておくこと。)

(※ 活動に用いる用土は、新しい物を用い、再生土などの使用は控える。用土からの粉じんによる呼吸器疾患など
   を防ぐため、事前に必ず「霧吹き」などを用いて、用土を湿らせておく事が肝要となる。)


 作業前、作業中、作業後など、各場面に於ける、利用者の方々との接し方、観察方法なども、重要な要素です。作業後には、毎回、「気付いた事柄」や「特筆すべき内容」、「施設職員への申し送り事項」などを、簡潔に「記録用紙」に記載して、「情報の共有化」を図ります。

            

      


           


 施設職員の方々とは、違ったアプローチや接し方、語り掛け、交流方法などが出来る点も、特筆されます。「園芸」と「人」とを介した「園芸福祉活動」には、作業療法的な側面も併せ持っています。利用者の方々は、「園芸」を楽しむ事で、好奇心や豊かな感情を体感し、皆さんで一緒に同じ目的を持った「作業」を行う時、ある種の「喜び」を感じ取られる事でしょう。

 其の場における「園芸活動自体」は、同時に「身体的機能」にも影響を与えるものと思われます。此の事から、園芸上の反復作業などが、「ADL」(日常生活動作能力)の低下を抑制し、可能な限り、ADL機能の低下を「ゆるやかなもの」に、なし得る要素を持っていると考えられます。



            


 さて、参加された方々が、「季節感」を得、誰もが共感し得る内容を、実践する為には、「長期的な視野」で計画をする「年間プログラム」(長期計画書)が挙げられます。此の計画書では、「次年度の活動」に必要な「予算」も、ある程度まで把握する事が出来るでしょう。亦、活動上のアイデアには、施設職員さん、利用者のご家族の方々などからも、感想や意見をお聞きし、ご本人さんにまつわる「草花の思い出」なども、こまめに抽出して「計画内容」に反映させてゆきます。


            


 施設職員の園芸担当者の方々、私たち園芸福祉活動・指導ボランティアのメンバー等と共に、普段から話し合える場を持ち、具体化可能な形で、活動内容に反映させるよう努めます。長期的な「年間プログラム」の他、活動毎に作成する「作業計画書」(予定表)にも、視覚的に把握し易いよう、絵・図などを多用すると、より効果的です。 


(※ 「年間プログラム」内の図やグラフ等は、施設側へのプレゼン等に重要です。)
(※ 「作業計画書」は、各回の作業目的・内容と、一連の流れなどを、現場で確認する為に、簡潔にまとめたもの。)


 園芸という行為の特色である「播種・育成・栽培」、「収獲・加工」などの要素は、更に、バザー等への「販売品制作」という活動により、「地域社会への参加」という認識を、参加者に持って頂く、大切な機会をも生みます。亦、ジャガイモ等の収穫物は、施設内の他の活動にも、よく利用して頂きました。(^_^


            


 当時、私を含めた園芸福祉活動の指導ボランティアは、長年、無償で関わり続けていたのが実情でした。私達自身も、社会生活を送る存在であり、常に、時間的・経済的制約を受ける立場にあります。従って、「理想論」だけでなく、実現が可能な範囲を考慮しつつ、活動の計画や日常の管理、各種打ち合わせ、資材購入などに要す時間を、予め早い段階でしっかりと検討しておく事が、とても大切です。此れによって、出来る範囲・出来ない範囲を、より「明確化」する必要があるからです。

 
 四季を通じて、「園芸作業」に関わる事の楽しさ、素晴らしさを、利用者の方々と共に、「安全に無理なく」行えるひとときを構築・演出出来て、はじめて「心ふれあう園芸活動」となります。利用者の方々の「QOL」に貢献し得る活動へと、発展させる意味に於いても、常に物事に対して真摯に学び、謙虚に接する事を忘れず、決して「独り善がりな活動」にならぬよう、努めなくてはなりません。


 当該施設における、三年間の活動の中で得られた様々な出会いや出来事は、此れからも、大切にして参ります。
                                                        
 梅本浩史 

春、あれだけ咲誇っていた花達も、今は一段落。
奥で、一際青々としているのは、実は「スイカ」な
のです。手前には、アレンジ用の「おもちゃカボチ
ャ」などが茂っています♪ (^_^)

生りました〜!! まだソフトボール位ですが、利
用者さん達も、大喜び♪ 一生懸命、撫でて居ら
れました(笑) だって種から蒔いて、植えたんで
すもんね。後、4つほど生りました。何処まで大
きくなるか楽しみですね♪

ようやく収穫です。ひとつは、雨天の際に水を吸
い過ぎて割れてしまいましたが、他の3つは大
丈夫でした。(*^-^*)

恐る恐る、中を割ってみると・・・色は薄めでした
が、とっても甘くて美味しい! 皆さん大喜びで
す♪ 少〜しずつ分けて食べました。

秋、「長寿の花」である「菊」をハンギングに植え
ました。皆さんの健康と長寿を祈りつつ、活動も
賑やかに♪ もう、ぼちぼち外での作業は冷える
ので、屋内活動へ切替えて過します。

もうすぐクリスマス♪ 「施設を美しく彩ろう!!」で
の作品。参加者多数で、とても賑やかな活動で、
皆さんの笑顔が非常に印象的でした。これと同
じ物を1つと、ツリーを飾りました♪

毎年恒例の「芝娘」プログラム♪♪ 靴下と紙コッ
プに、セイヨウ芝の種を用いて、さて今年は どん
な風に出来上がるでしょう? (=^_^=)

当施設にて、100歳を迎えられた利用者さんの作
品です。お上品な芝娘さんの出来上がり♪ お人
柄が、そのまま出ているんですよ。

クリスマスガーラントの飾りの名残も残る中、「迎
春用」のアレンジ作業を行いました。皆さん、来
年も良いお年を迎えられますように。(*^-^*)

新年も明けて、もう2月です。寒い冬の中、元気
な「芝娘」が出来上がりました。頭部は「西洋芝」
♪ 2週間後、皆さんで散髪しましたね(笑)
春です♪今年は一段と早く桜が咲き始めました。
特養老ホーム「園芸サークル」の皆さんが、昨年
植付けた草花は、こんなに元気に咲きました!さ
あ、皆さん元気に参りましょう♪
4月、またスイカを蒔きましたよ。ジャガイモ、落
花生、トウモロコシ、ゴーヤ、ハーブ、色んなも
のを育てます。食べる楽しみも、沢山増えますね
♪ やっぱり、花より団子でしょうか? (^o^)