和名 : ムユウジュ
(無憂樹・無憂華)
別名 : アソカノキ、アショーカ樹
(インド名 : Asoka)
学名 : Saraca asoka
科名 : マメ科
原産 : インド、東南アジア
撮影 : タイ(ワット・アルンにて)


  お釈迦様の生涯に関わる植物に、「仏教三大聖樹」と呼ばれる聖なる木々があります。お釈迦様が「悟り」を啓かれた 「天竺菩提樹」(インドボダイジュ)と呼ばれるクワ科の聖樹。お釈迦様の「入滅」に関わる、フタバガキ科の聖樹 「サラノキ」。

 そして、今回ご紹介するのは、お釈迦様の「誕生」に関わる「仏教聖樹」とされる 「ムユウジュ」の木です。

 2500年以上も前のお話し。お釈迦様を身籠った母上「王妃マーヤ」は、インドに程近いネパールの「藍毘尼園」(ルンビニー園)にて、暫しの休息をとる為に、立ち寄られました。

 其処で、此の「無憂樹」の花と出逢い、あまりに見事に咲いていたものだから、其の花房を手折ろうとして右手を上げた瞬間、其の右脇からお釈迦様が生まれた、と云われています。

 此の言い伝えに由来して、熱帯アジア各地の寺院では、「瑞兆」(めでたい事のある前兆)をあらわす聖なる木・ムユウジュが、よく植栽されるのですよ。(^-^)


平成16年10月 タイ・バンコク「暁の寺」にて
撮影者 : 梅本浩史



無憂樹の木陰で、のんびりと休息する人々
  
 
     「暁の寺」の境内で、静かに咲く「ムユウジュ」の花
   此の寺院は、三島由紀夫の「豊饒の海」にも登場する

ワット・アルンの前庭には、「ムユウジュ」が多数植栽される チャオプラヤー川を船で渡って、ワット・アルン(暁の寺)へ
   緑の絵画館 : 私の植物図鑑 「ムユウジュ」