紫木蓮の樹形は、多くが「株立ち状」となる。
樹皮は灰白色で、幹は真っすぐに伸長する。

和名 : シモクレン(紫木蓮)
別名 : モクレン(木蓮)
科名 : モクレン科
学名 : Magnolia quinquepeta (M. liliflora)
分布 : 中国原産種


 「紫木蓮」(シモクレン)は、中国原産のモクレンの代表的な花木。中国では、「木蘭」や、「紫玉蘭」、「望春(花)」、「木筆」などとも呼ばれます。

 「紫木蓮」の花蕾は、中国北部において「辛夷」と称し、「薬用」に用いています。別名の「木筆」とは、「花蕾の様子」からも判りますね。

 日本で云う所の「辛夷」(しんい)とは、中国に自生しない日本固有の「コブシ」を指す漢字として知られます。しかし、此れは、「誤って」充てられた漢字と云われます



 さて、「或る花」に持つ、人の印象とは、実に様々なものがあります。筆者にとっての「紫木蓮」とは、何処か「一途」で「頑な信念」を持つ花…と云う印象が、頭から離れません。

 春の日溜りの中、此の花を眺めると、色んな心の重荷から一瞬、開放されたような、不思議な安らぎを感じます。きっと、「花の精霊」でも宿って居るのでしょうね。八重桜の咲く頃、鎌倉の社寺を訪ねると、時々、此の「花の精」に出逢えます。(^-^=)

 紫木蓮の変種には、「トウモクレン」があります。一見すると、母種によく似ますが、「花被片」の形状は細く、花色も薄いなどの違いがあります。


平成16年4月11日・20年4月19日  鎌倉、小石川植物園、他
撮影者 梅本浩史